私は長年農業に携わってきました。
農業生産は自然との付き合いです。
「自然との闘い」という表現をされる方がありますが
私はお付き合いだと思っています。
動植物には「種の保存」という本能が存在します。
大地に根をはった植物は種の保存のために、
あるものは花をつけ昆虫を呼びます。
またあるものは、根を伸ばし、
そこから新しい生命を生もうとします。
農業生産とはこうした植物の特性を知り、
人間にとって最適な収穫をもたらす工夫に他なりません。
しかし、近代農法では、生産向上のため、農薬や化学肥料を大量に使用することが主流になってしまったのは御存知のとおりです。
まっすぐで形の揃った胡瓜(きゅうり)は、種の保存にとって意味のあるものではなく、
消費者嗜好、もしくはこれを売る立場からの要請によるものです。

NPO佐倉みどりネットは
美しく豊かな自然の中で息づく生命活動を
ここに住む人々に知ってもらいたい、
お付き合いしてもらいたい
そのための環境を残さなくてはならない
そのための機会を生み出さなくてはならない
そんな想いから立ち上がりました。

一人でも多くの方の共感を呼び、私たちと一緒に活動してくださることを望んでいます。
何をすればよいのかは、集まった人たちと一緒に考えていくことにします。
最初に集まった人たちは、「ホタルの里」「カブトムシ牧場」というプロジェクトを産みました。
が、これは部分にすぎません。
時間がかかっても、守るべきものを守り、
「種の保存」という自然がもたらす最大の教材に学び
これを後世に伝えていくことを
私たちの、目指すところと考えます。
                                    
佐倉みどりネット 理事長 清宮光雄